6月9日(土)の梅酒作り
夫が庭の梅の実を収穫した。
ここ何年も手入れをせず、去年などは花もほとんど咲かず、数粒しか実をつけなかった木の世話をして、今年はよく花を咲かせた。
実も大粒のものが生った。
計ったらちょうど1kgあったそうだ。
ホワイトリカーと氷砂糖を買って来いとのご命令で、調達してくる。
「この土日で作るからな」
そして今日、材料と秤がテーブルの上に並べられていた。壜も出してある。
「な」
アタシに作れってことか。
もう10年以上昔、前の家に住み始めた頃。
敷地のヘリに数本の梅の木があり、たくさん実をつけたので、収穫して梅酒を仕込んだことがあった。
ところが、後で夫が近所のおばちゃんから、「あれ、うちの梅や」と言われ、知らなかったとはいえ申し訳ないことをしたと、梅を見るたびに恐縮したものだ。
梅酒作りは、それ以来。
その時の梅酒は確か夫が作り、私は自分で作ったことがない。
今日は、買い物に行って帰って来たら、姑が茶の間で梅の実を拭いていた。
「こうしてな、表面を拭くんや。お父さんは、何もせんでええ言うたけど、しといたから。それでな、楊枝で5つくらい穴を開けるんや。そしたらええ味になるから」
あら、お義母さん、下ごしらえ全部してくれた。
「今から漬けようか」
氷砂糖→梅→ホワイトリカー→氷砂糖、の順に入れていく。
私は壜を拭いて蓋をしただけ。
梅の実の写真を撮るのも忘れるほど、サッサと済んでしまった。
壜を仕舞ったところへやってきた夫。
「どこへやったん!?」
「もう作った」
「えぇっ!? どうやって!?」←ちょっとお怒り気味
「お義母さんがやってくれた」
「あ、そう…」
うちには姑がずっと前に作った梅酒が2壜ほどあり、私はまだ飲んだことがなかったので、引っ張り出してみた。
夕食の時、ロックグラスに氷を入れ、梅酒をたっぷり注いでいただくことにする。
お~、美味しい!!
濃いけどくどくなくて、買ったのより美味しいよ、お義母さん♪
グビグビ飲んでいると、姑が「梅酒、どうや?」
「美味しいですぅ♪」
「そうか? 健康にもええしな」
しばらく梅酒にしようっと♪
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